建築写真

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僕が最初に写真をはじめようと思ったきっかけは、学生時代に住んでいた町の百貨店で見た写真展だった。
いわゆるスティルライフの写真でかなり作りこんだ作品だった。

「何だか楽しそうだな~」

そんな軽い気持ちで写真の世界に飛び込んだ。

研究室の先生にその旨を相談すると、ちょうど知り合いに建築の写真を撮っている人がいるから紹介してあげるときた。

しめしめ、僕は夏休みにその建築写真家のもとでアルバイトをするようになった。
しかし、実際にアシスタントとして働いてみるとそれはとても厳しい世界であることがわかった。

冬休みに入ると今度は友人から建築設計事務所で模型作りのアルバイトしないかと誘われた。締切が迫っているからなのか二日間一睡もせず模型作りをすることになった。

「これもまた厳しい世界だな~」

そしてそのまま写真撮影に突入。
しかし、徹夜が三日目に入ろうといている中、僕の頭は正常に働いてはいなかった。その時ひとつだけ覚えているのは、撮影中にその写真家が

「写真をやりたいならデザインを勉強しなさい」

と言われたことだ。
学校を卒業すると僕はその写真家に言われたとおりに、夜学のデザイン学校に通うようになった。そして昼間はその写真家の事務所で働くようになった。

しかし、そのころは建築写真には興味がなくて、どちらかと言うと作りこんだもっとアート的な写真にあこがれていた。

その後スタジオや新聞社の写真部を経てフリーのフォトグラファーとして独立した。

フリーになってからはとにかく何でも撮った。
フリーになった当初は新聞社の仕事が大半だったが、次第に料理やインテリア、そして建築も撮るようになった。

なんだかぐるっと回ってまた元のところに戻ってきた気がする。

そして気がつけば学生の頃に三日間徹夜で模型作りから撮影まで携わった建築設計事務所の竣工写真を撮るようになっていた。

繋がっている。

なんか村上春樹の小説でそんな一言があったっけ。

繋がっている。




by three-charr | 2015-06-17 18:07 | works


photographer          岡村享則の日記


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